レヴォーグGT EXの預かり修理のため、レガシィアウトバックが代車として貸し出されました。
スバル レガシィ アウトバック Limited EXデカいクルマは運転がしづらいので全幅1875mm、全長4870mmのアウトバックはあまり気乗りしなかったのですが、アイサイトXが使える車種とのディーラーの配慮でコイツに決まりました。自分は車種の要望なんて一切出してないんだけど…
代車は「レガシィ アウトバック Limited EX」。スバルのフラッグシップ車。メーカー希望小売価格4,290,000円(消費税10%込)。ウチのレヴォーグより80万円ほどお高い。
早速ディーラーから乗って帰ります。
乗り込んでシートを調整。インテリアはほぼレヴォーグと同じ雰囲気なので違和感は皆無。
視界が良いためか、車両感覚を掴みやすく実際の大きさほどデカさを感じない。最小回転半径もレヴォーグと同じ5.5mなので取り回しも苦に感じない。
あれ、想像していたよりズッと運転しやすいじゃん!
レヴォーグより視点が高く、風格のあるボディサイズなので走っていて「どうよ、このクルマ!」って気分が良くなってきましたよ。(笑
いや~、気に入りました。こんなに運転したくなるクルマは初めて。
それでせっかくの機会なのでちょっと200kmほどドライブすることにしました。
実際に走ってみる
街中と高速道路と山登りのコース。
街中はレヴォーグよりキビキビ走る感じ。
エンジンもトランスミッションも変速比もレヴォーグと同じなので車重の重いアウトバックの方が鈍重なハズなんだけど、レヴォーグより出だしが良い。まぁ、気分的にそう感じるだけなのかもしれませんが…。
街中の走りに不満は無い。
次は待望の高速道路です。
このクルマにはETCが装着されていないと思っていたけど、ちゃんと付いてました。
ディーラーオプション装着なのでウチのレヴォーグと違いスマートに収納されていた。
パカッと開ければETC読取機が 実は自分の運転でETCゲートを通るのは初めて料金所から本線に合流。爆発的な加速力は無いけれど、低回転域からトルクがあるのでパワー不足は感じない。
お待ちかね、アイサイトXの出番です!
おお、勝手にハンドルが動く、加速するぅぅぅ!
バッチリ車線をトレース。先行車に追従。技術もここまできたかと感心。
ハンドルから手を放しても自動で動くけど、すぐ「ハンドルを握ってください」とアラートが出る。
50km/h以上だとフリーハンズはダメですね。
しかし、コリャ運転が楽だ。
次は方向指示器を操作するだけで自動的にレーン変更をする「アクティブレーンチェンジアシスト」を試してみる、が…
なんか上手くいかない。
何回か操作して1回だけ動作しました。
たぶん自分の操作が間違っていたんでしょう。また今度レヴォーグで試してみようと思う。
高速での乗り心地は、まぁいいんじゃないでしょうか。
ロードノイズもそんなに気にならないし、走行安定性は高い。値段に見合ったパフォーマンスかと。
高速を出てから次は山道。
結構な勾配だけどやはりパワー不足は感じない。グングン登ります。
スバルグローバルプラットフォーム × フルインナーフレーム構造と新設計のサスペンションのお陰か、しっかりラインをトレース。
山頂の駐車場に到着決してパワフルとは言えないが、非力とも言えない1.8Lガソリンターボエンジン。2.4Lガソリンターボエンジンを載せれば名実共にフラッグシップと言えるのではなかろうか。1.8Lでフラッグシップはちと寂しい。
エクステリア
前モデルとあまり代わり映えしないなーってのが第一印象でしょうか。
6代目 レガシィ アウトバック DBA-BS9現行 レガシィ アウトバック 4BA-BT5細かいところがシャープな感じにブラッシュアップされてはいるけど、もうちょっと変化があってもよかったんじゃね。
カッコイイ!ってワケじゃないけど、カッコ悪いワケでもない、良くも悪くも無難にまとまってる感じ。ただ、アウトドアを本格的にやってる人間にはピッタリって感じはしますね。
ハリアーは洗練されたデザインでカッコイイけど、都会的でアウトドアって感じはまったくしない。RAV4は玄人っぽさが無いし、ランクルは「アウトドア」というより「オフローダー」って印象が強い。
アウトバックはレヴォーグと同じターボエンジンを積んでいますが、レヴォーグにはあるボンネットの穴がありません。どういうこと?と思ってボンネットを開けてみて…納得。
アウトバックのエンジンルーム ボンネットの裏側ボンネットの裏側に通風路がありました。予想はしていたけど、レヴォーグと違って高さがあるのでボンネットに穴を開ける必要がなかった。フォレスターも同じですね。
インテリア
前述した通り、レヴォーグとクリソツ。細かい差異はあるけど、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイのおかげで基本レイアウトは同じ。助手席の同乗者(クルマに興味なし)に聞いたら「違いなんてわからん」と…(苦笑 まぁ、質感もそれなりにあって良いと思います。
代車には世界的高級オーディオメーカー「HARMAN」のサウンドシステムが奢られていました。本革シートとセットのメーカーオプションで30万円以上する代物。評価も高いようなのですが、自分には猫に小判のようです。普段、音量「6」程度で音楽を聴いているので標準システムとの違いがあまり出ないのでしょう。
カーゴルーム
レヴォーグの容量は561L(カーゴフロアボード上部:492L、サブトランク:69L)。対してアウトバックは561L(カーゴフロアボード上部:522L、サブトランク39L)と、トータルでは同量。十分な積載性を有していると言えるでしょう。
後部座席を倒すと床面は段差のないフルフラットになるので、車中泊も快適に行える。レガシィツーリングワゴンもそうだったけど、フルフラットはスバルの拘りなのだろう。評価に値する!他のメーカーは見習え。
ただ、アウトバックは最低地上高が213mmもあるのでカーゴルームの床面も高い。運び入れる時はレヴォーグより力が必要。奥の物を取り出す時も気合がいる。
床面は地上高70cmほど。事務机と同じ高さ。ハンズフリーオープンパワーリヤゲートはやっぱり便利ですね。エンブレムに手をかざして開けるハンズフリーの部分はともかく、ボタンひとつで開閉できるのはスマート。
最低地上高もあって開いたリヤゲートはかなり高い。子供や小柄な女性はちょっと大変だと思う。クローズボタンはゲートではなく車体側に付けた方が親切だったかも。
リヤゲートのクローズボタンは地上高約190cm 総括
レガシィアウトバックは運転をしたくなるクルマ。今までスバル車を乗り継いできたけど、こう思うのは初めてですね。とても良いクルマだと思う。気に入った。
ただ、実際に購入対象になるかと言うと、無いですね。(苦笑;
やっぱりデカい。
運転は楽しいんだけど、ちょっと近所のスーパーに買い物にって使い方には不適当。車体がデカいので駐車場に駐めたりするのが億劫。細かい路地は運転したくない。
あと気になったのは、ドアが重い。レヴォーグと比べてもかなり重さを感じる。よほど頑丈な作りをしているのではなかろうか。世界最高水準の衝突安全性能と自慢するだけのことはありそうだ。
米国では売れまくっているようだけど、日本の道路事情には合わないようです。それでレヴォーグのアウトバック版、レイバックなるものが出るとか。次の買い替え時の第一候補になりそうだけど、10年後にガソリン車はどうなっているかな…
あー、それと、アウトバックが代車に貸し出された原因であるレヴォーグのスターリンク不具合だけど、電源ソケットが未接続でした。そりゃうんともすんとも反応しないワケだ。こらスバルの作業員、ちゃんと仕事しろ。まぁ、そのヘマのおかげでアウトバックに乗れたんだけど。