RYOBIブランドの刃研ぎグラインダー「
CG-11」を改良しました。
RYOBI 刃研ぎグラインダー CG-11改 京セラの「CG-11」は「刃研ぎグラインダー」との名称ですが、フツーのグラインダーとしても使用可。一般的なディスクグラインダーではなくコイツをチョイスした理由は「低回転型(7,000min-1)」ということと「軽量(0.97kg)」であるという点。ディスクグラインダーを使ったことのある人ならわかると思いますが、持つ所が結構太く、振動もあるので重量のあるタイプは使っていて苦痛なんですよね。通常のディスクグラインダーは回転数11,000min-1、質量1.5kgです。
京セラ 刃研ぎグラインダー「CG-11」内容物 回転数が速いとうるさいし、削れ過ぎて微妙な加工が難しい。まぁ、自分は
スピードコントローラーを接続して使うので速度調整はできるんですけど。
改良点は次の3点。
・補助ハンドルの設置・ロックナットの変更・スパナの改良■補助ハンドルの設置
ガッツリ使う場合に力を入れやすい補助ハンドル。CG-11は補助ハンドルを付けられる作りにはなっていないので取り付け部を取り付けた。
通常の補助ハンドル付きディスクグラインダー補助ハンドル取り付けパーツ。3mm厚のアルミアングルで作製。補助ハンドル取り付け穴は8mmのタップでネジ穴を作る。
パーツをディスクカバーに挟んで本体に取り付ける。取り付けた状態。補助ハンドル 補助ハンドルはマキタの「
グリップ 36 コンプリート 152490-4」。220円。
補助ハンドルを装着した状態。 これでガッツリ作業ができる。
なお、振動する電動工具はレイノー現象等の振動障害を引き起こす要因となるので長時間、長期間の使用は注意が必要。
■ロックナットの変更
デフォルトの取り付けナットは2穴。これだとスパナの角度が1つに固定されて回しにくいので4穴のものに換装する。
デフォルトのロックナット(左)と換装した4穴(右)。換装した4穴ロックナット。ロックナットは4穴にすると幸せになれる。
■スパナの改良
付属のスパナは短く薄いので力が入れにくくとても使いにくい。トリマーの付属スパナのように改良します。
付属カニ目スパナ柄を取り付ける。 3mm厚アルミ複合板で柄を50mm延長し、4mm厚MDFボードでサンドイッチ。
万能強力接着剤 コニシ「ボンド ウルトラ多用途S・U クリヤー」で接着。卓上スライド丸ノコでキレイに切り揃える。角はトリマーテーブルでラウンド処理。引っ掛け穴もあけていい感じになりました。油性ニスでブラック塗装してデカールを貼付。保護の油性ニスを吹いて完成!あと、固定用のスパナを新造。
新造スパナ(左)と付属スパナ(右)。新造スパナセット時。 付属スパナだと手で固定しなければならないですが、新造スパナはディスクガードに接触して固定されるので手で押さえる必要がなく、超強力磁石付きなので落ちることもない。カニ目スパナだけに力を集中することができる。通常のディスクグラインダーにあるロックボタン式より確実で快適。
ロックボタンを手で推した状態でカニ目スパナを回すのは作業性が悪い。TOP工業 アジャストピンレンチ「AP-1030」。これが本当のカニ目スパナ。カニの目のような形状。 TOP工業のアジャストピンレンチ「AP-1030」を持っているので付属スパナを改良する必要もないんですが、簡単な工作なのでやっときました。
柄の50mm延長と厚み増大で力が入れやすくなり劇的に使い勝手が向上。柄の改良工作は絶対にやった方が良いですよ!
CG-11と無段階変速機構付ディスクグラインダー ディスクの交換が面倒なのでもう一台CG-11欲しいな。通常のディスクグラインダなら無段階変速機構のある機種がオススメ。
ディスクグラインダーは発熱が激しく長時間の連続使用は焼損の原因となる。作業が長くなるようであれば2台以上を用意して交換しながら使う。
先日作った
自作フットスイッチ(オルタネート)と
スピードコントローラーの三点セットで使う。
ちなみに、二流メーカー品だと電源コードに柔軟性のないものを使っているので使いにくい傾向にある。京セラやマキタ、ハイコーキ等のメーカーは柔軟性のある電源コードを採用しているから安心。