以前からちょっと書いていましたが、まったく新しいコンセプトの塗装ブースを本気で設計し始めました。
まずはプロトタイプを作って想定通りの性能を出せるか検証。上手くいけば特許申請。そして量産タイプの設計・製造・販売。
ところで、最近ネロブースという新型の塗装ブースが話題のようです。
秋葉原工作室に設置されてその威力がスゴイとのこと。
作りは極めてシンプルですが、奥行きを使って吹き返しのない構造にしたのはなるほどと思わせるもの。ファンは三菱電機の「
BFS-40SC」を採用。風量400m3/h、静圧59Pa、消費電力51Wとハイパワー。
13式自作塗装ブースに装備したDCファンは最大風量510m3/h(実働約300m3/h)、最大静圧240Pa(実働約120Pa)、消費電力34.3Wなので良い勝負かな。
BFS-40SCは誘導電動機なので静か。ネロブースはファンだけ入手すれば13式より簡単に自作できそうです。
吸気力が凄くて動作音が静かというのがネロブースの売りと言えるでしょう。弱点は設置性の悪さ。大きく重いので完全に据え置き型になってしまう。ダクト径もφ150mmと太いので設置がちょっと厄介。また、フィルター性能が皆無なので塗装ミストや臭気をそのまま外に排出してしまうため、隣家が至近にあったら塗装ミストと臭気を吹き付ける形になるでしょう。設置スペースの確保と排気環境を整える必要があります。
13式は逆に静粛性では負けますが、威力はほぼ互角。設置・収納性では有利。
自分が考えている新型塗装ブースは収納性と設置性の高いシロモノ。威力と静粛性はちょっと犠牲になりますが、どこでも気軽に使える塗装ブースは重宝するのではないかと思います。