姉のリクエストでマルチテレビ台を製作しました。
マルチテレビ台 製作コンセプトは「台の中に台、さらに台」。マトリョーシカ人形のようにしてスペースを無駄なく活用しようとのこと。
マトリョーシカ人形リクエスト 本体の中にサイドテーブルが入り、サイドテーブルの中にキャスター付きワゴンが入る設計。
設計図 ベッドと壁の隙間に置くということなので、高さ620mm、幅400mm、奥行き740mmに設定。ブルーレイレコーダー等は繋げないとのことなのでそれ用の棚は無し。ただ、ゲーム機は必須とのことだったのでゲーム機収納用の引き出しの付いたキャスター付きワゴンを製作。
マトリョーシカシステム●本体 小型テレビを置くための台。埃対策として三方を板で囲んだ。
本体 天板は20mm厚の
パーチクルボードに1mm厚の
塩ビ板を接着。脚はSPF材 1×4に2.5mm厚MDFボードを張り付けたフラッシュ構造。構造的に剛性は高くないですが、テレビ程度なら問題無し。
剛性確保のため、奥にステンレスパイプを設置。 現状、左側からサイドワゴン等を引き出す形になっていますが、右側の板やステンレスパイプは取り外すことができるようになっており、左側に移すことが可能になっている。将来、設置場所の変更に対応した設計。
コンセントを内蔵。 それにしても、デザインがちょっと安っぽい…。
●サイドテーブル 座卓として高さ300mmほどを提案したのですが、ベッドのサイドテーブルとして使いたいとのことだったので最大の560mm高で設計。
サイドテーブル こちらの天板も本体と同じ。脚もSPF材 1×4。木材の接合はほぞつぎ、だぼつぎ、大入れつぎを活用。木ネジは安っぽく見えるので一切使っていません。
当初は
ブライワックスで簡単に処理しようかとも思ったけど、SPF材はあまり硬い木材ではないのでニスの硬い塗膜が必要と判断。
オイルステイン(マホガニ)で着色してニス(透明)を3回重ね塗り。
サンダで平滑にしてから仕上げのニス塗装。脚の裏にはキズ付き防止の滑る素材を貼付。
サイドテーブルはそれなりの剛性を保持。人が乗っても大丈夫なので踏み台としても使え結構便利だと思う。棚付き。
●キャスター付きワゴン ゲーム機収納のためのワゴン。キャスターが付いているのでイージーに引き出せる。
キャスター付きワゴン 9mm厚MDFボードと12mm厚合板で製作。キャスターはφ32mmの車輪。
ゲーム機のACアダプタやコントローラー、ソフトを収納するのに便利な引き出し付き。 本体と引き出しそれぞれに取って用の穴を加工。
●材料・パーチクルボード 2×6 20mm厚
・構造用合板 12mm厚
・SPF材 1×4
・カラー棚板 9mm厚
・MDFボード 9mm厚
・MDFボード 2.5mm厚
・塩ビ板 1mm厚
・木口テープ
・キャスター φ32mm
・ステンレスパイプ φ9.5
・オニメナット
・埋め込みトリプルコンセント
・電源コード
・各種ネジ
・接着剤 コニシ 木工用ボンド(速乾)
・接着剤 コニシ G17
・接着剤 コニシ ウルトラ多用途 U・S
・接着剤 セメダイン スーパーX ゴールド
・オイルステイン(マホガニ)
・ニス(透明)
・ワックス リンレイ ウルトラタフコート
●使用工具・卓上スライド丸ノコ 日立工機
C6RSHC・テーブルソー
14式中型自作テーブルソー・テーブルソー プロクソン
スーパーサーキュラーソーテーブル No.28070改・テーブルソー プロクソン
ミニサーキュラーソーテーブル No.28006改・卓上ボール盤 レクソン
DP2250R改・インパクトドライバ 日立工機
WH14DDL・ドライバドリル 日立工機
DS10DAL・ドライバドリル 日立工機
DS10DFL・トリマ リョービ
TRE-60V・サンダ リョービ
S-555M・ドリルガイド 神沢
K-801・+ドライバー #2
・ハンマー TONE
コンビネーションハンマー BHC05・ノコギリ タミヤ
薄刃クラフトのこ 74024・
クイックバークランプ 600/450/300/150mm
・
Cクランプ・
ハンドクランプ・彫刻刀
・千枚通し
・木工用ヤスリ
・金工ヤスリ
・紙ヤスリ
●総評 クライアントの要望にはほぼ応えることができたと思う。ただ、本体のグラフィックデザインが安っぽくなってしまったのが自分的にはとても悔やまれる。ちょっと黒を入れるだけで引き締まった感じに出来たんだよなぁ…。まぁ、製作費を考えれば十分とは言えるかも。