今回は究極の歯車対決、歯車の持っている大事な性能1つである力を増幅させるとろこに注目する。模型用小型モーター、単3電池4本。この力を極限まで高める歯車製作に挑んでもらう。最終的には家庭用冷蔵庫 重さ約70kgを持ち上げるのが目標。
参戦するのはごくごくフツーの平歯車を製造している協育歯車工業(埼玉県春日部市)。対するは特殊歯車の加茂精工(愛知県豊田市)。平歯車はイメージがしやすいけど、特殊歯車の方は初めて見る構造で親しみがちょっとないですね。ただ、構造的に特殊歯車の方が動きが滑らかそう。
吊揚性能の他に時間制限もあるので、ただパワーがあればいいというものでもない対決条件がミソ。パワーとスピードという相反する課題をいかに克服するかが勝敗の分かれ目。歯車の方は歯車を一つ減らし、歯を研磨して摩擦抵抗を極限まで減らすという方法。特殊歯車の方は素材と設計を変え、小型化して重量を下げパワーロスを低減させるという方法でクリア。
結果は特殊歯車が冷蔵庫を持ち上げ完全勝利。平歯車は50kgで制限時間をクリア出来ずに敗退…。歯数を減らしておけばもっと接戦できたかもと悔やまれる。
しかし、平歯車の精密感は素晴らしいね。惚れ惚れする出来でした。特殊歯車は構造が画期的。
今回は久しぶりにプロフェッショナル同士の戦いで質の高い内容でした!