16式自作塗装ブース 完成しました。
16式自作塗装ブース 今回の16式は基本的に
13式自作塗装ブースと同じ構造ですが、使用場所が浴室とのことで窓枠パネルの代わりに浴室の換気ダクトへ接続する形になります。また、他に新しい機構を組み込みました。
・スライド天板LED照明 天板に物が置けるよう、天板をスライド式にして100mm広くできる構造にしました。天板の下部にはLED照明を設置し、上蓋に設置する構造より手元に近い位置に照明を配置できる。
φ5mm砲弾型LED112球使用 天板を少し持ち上げて上蓋をLED照明ユニットにハメ込むように設置してください。
ハメ込むと「カチッ」と音がします。 ハメ込むことで天板がロックされ、重いものを乗せても大丈夫な強度を出します。
・ハンドピースホルダー
スライド天板の両脇にはエアーブラシのハンドピースホルダーを設置。丈夫なメタル製。
セットできるハンドピースは一般的なタイプになります。使わない時は邪魔にならないよう収納できます。ホルダーに対応したハンドピース
上記のタイプ以外のハンドピースをお使いの場合は、未加工のアルミパイプを2本同梱したので合う物を自分で作ってください。
・スイッチ 左側に「LED照明スイッチ」と「DCファンスイッチ」を配置。DCファンスイッチは「LOW」モードと「HIGH」モードがあり、モーターの回転数を変えられます。なお、LOWモードは抵抗器を噛まして電圧を落としているだけの簡易型なので省電力にはなりません。通常はHIGHモードでの使用を推奨します。
LOWモードはモーター音が小さいので音楽を聴きながら作業ができる。 右側には外部コンセント用のスイッチを設置。コンプレッサーを繋げれば塗装ブース本体でコンプレッサーの電源ON/OFFが可能になります。
こっちはパイロットランプ付き。裏側にコンセントを設置。
・フィルター フィルターは13式と同様、ペーパーフィルターとフロントフィルターの二段構え。ペーパーフィルターホルダーのサイズは13式よりも若干大きくして目詰まりしにくくしました。
フロントフィルターはクレオスの
ハニカムフィルターを流用。サイズは465×272mm。
ハニカムフィルターは30mm厚ですが、20mm厚の物も問題無く設置できます。
・換気ダクト接続ユニット 換気ダクトのカバーに常時設置型のフレームを取り付けます。素材には腐食しにくいアルミ複合板とアルミ材、ステンレスネジを使って湿気に対応。
※オーナーさんのカバーとは違うのでサイズが合っていません。裏側の取り付け部。 アルミダクト接続パーツはフレームにスライドさせるだけなので簡単に設置できます。
換気ダクトカバーとフレームの間に隙間を取ることもできるようスペーサーを用意。必要に応じてセットしてください。
9mm隙間をあけることができます。フレームの後部も取り外せます。スペーサー使用時の裏側取り付け。浴室での使用イメージ。 アルミダクトは3倍まで伸ばせます。伸ばすときは両端を持ち、回しながらまんべんなく引っ張ってください。力が一部に集中すると千切れる恐れがあるので慎重に。取り付けは上部からハメ込み、下部は接続アタッチメントに取り付けてから本体にスライド接続する。
アルミダクトを畳むときは片端をお腹につけ、軽く持ってゆっくり縮めてください。一気にやろうとすると変なクセがついてしまいます。
・便利機能・フロントフィルターイジェクトシステム
フロントフィルターを取り出すのにちょっと便利な機構です。フロントフィルターはキッチリハマっているので取り外しづらいので12式、13式ではハニカムフィルターにテープを貼り付けてそれを掴んで引っ張り出していましたが、フィルターを新しい物に代える度にテープを貼るのも面倒くさかろうと思い考案してみました。
上蓋が引っ掛かるので(汗 引っ張り出すときは上蓋を少し持ち上げてください。・外部電源DCジャック
13式のように窓枠パネルに補機を付けるような使い方にする場合に電源を取れるようDCジャックを装備しました。
24V 2.7A仕様・小物入れ
裏側に引き出し式の小物入れを設置。
強力磁石で固定しているので傾けても簡単には落ちません。・オプション取り付け用ネジ
レギュレータやハンドピースホルダー等を取り付けるためのネジを用意。
使い方はアイディア次第。エアブラシにレギュレータは必須。・セットアップ手順
1.設置 |
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| | しっかりした安定感のある場所に設置する。 |
2.スライド天板の拡張 |
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| | スライド天板を押し出します。手前のアルミ板を引っ張るよりケツ側を押し出した方が良いです。 |
3.フタをあける |
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| | パッチン錠を開錠してフタを開きます。上蓋はLED照明ユニットにハメ込む。 |
4.中身の取り出し1 |
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| | フロントフィルターと誘導板を取り出します。フロントフィルターは上部にあるイジェクトレバーを引っ張って取り出し。誘導板は弓なりに歪ませて取り出す。 |
5.中身の取り出し2 |
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| | アルミダクトと上下接続アタッチメント、電源コードを取り出す。 |
6.誘導板の設置 |
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| | 12式、13式でも採用した誘導板を取り付けます。 |
7.フロントフィルターの設置 |
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| | イジェクトレバーを取り付けてからフロントフィルターをハメ込みます。フロントフィルターは上部からセットする。 |
8.アルミダクト接続 |
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| | 浴室の換気扇に上部接続アタッチメントを取り付けてからアルミダクトをハメ込み、次に下部接続アタッチメントにアルミダクトをハメ込む。そして本体にスライド接続する。 |
あとは電源コードを接続してセットアップ完了。なお、塗装作業時は下蓋に新聞紙等を敷いて汚れないようにしてください。収納は逆の手順で行ってください。
・性能テスト 浴室の換気扇に接続しない状態でのテストになります。テスト内容は通常の二枚重ねのティッシュがフロントフィルターに何枚くっつくか。
HIGHモードで80組まで確認。LOWモードでは30組まで確認しました。それ以上くっつく感じでしたが、閉め切った室内でのテストなので空気の循環でティッシュを押しつける作用が働いていたと思われるため正確な性能テストにはならないと考える。ただ、市販品を圧倒するハイパワーであることは間違いありません。
浴室での使用ですが、浴室の換気扇は風量が低いのでボトルネックになり、16式の性能を引き出すのは困難と思われる。まぁ、こればかりは自分にはいかんともし難いので深く考えない。
■16式自作塗装ブース仕様電源:AC100V(内部DC24V)
・DCファン
定格電圧:DC24V
定格電流:1.3A
回転数:4,100min-1(HIGHモード)
最大風量:8.5m3/min
静圧:250Pa
音圧レベル:55db(HIGHモード)
寸法:収納時/W480×D240×H370mm(突起物除く)
質量:約8.5kg
1. 無題