「容疑者 室井慎次」が地上波で放送されたので観てみました。ぶっちゃけ、踊る大捜査線って脚本が全然心に響かないので面白いと思ったことなかったから今回もあまり期待していなかったのだけど、予想を突き抜けるつまらなさだった。
知能犯にうまいことハメられて殺人容疑で逮捕されるのかと思ったら、ただの捜査手法にイチャモンつけられての容疑。たとえ有罪になったとしても執行猶予がつく程度の微罪。筋は真犯人逮捕ではなく安っぽい弁護士とのバトルなのだけど、頭の良いキャリアの知能を駆使して頭脳戦を展開させるべきなのに主人公の室井は最初から最後までなーんにもしない。相手弁護士の事務所に乗り込むときは何か勝算があるのかと思いきや、返り討ちに遭って惨めに退散。室井が何の考えもないおバカということを露呈させてしまうどうしようもない演出。最後は心情に訴えて自白に誘導するのかと思ったらアホ女に頭を下げるだけ。室井を弁護した女弁護士も相手弁護士のオウンゴールでドヤ顔する痛々しさ。警察組織って階級がものをいうのに所轄の刑事が警視正に対してタメ口ってリアリティなさすぎでしょ。哀川翔はほとんどチンピラ刑事。
どうにも救い難いストーリー。映像的にも特筆すべき点皆無。18点。