卓上ボール盤 レクソン DP2250R の改良工事完了。今回は基本的な構造には手を加えていないので「改造」ではなく「改良」ということで。
DP2250R-改デフォルト状態の DP2250R 改良点は6点。
1・チャック回しホルダー まずは簡単な改良点から。チャック回しをなくしにくくするためにホルダーを作ってみました。ま、ハンドル部に穴を開けただけど、これがナカナカ便利。
コイツのおかげでチャック回しをなくしことがない2・ハンドル 次は運搬用のハンドルです。 DP2250Rは小型・軽量という点で移動しやすいのですが、形状的には持ち運ぶようにはなっていないので片手ではまず持ち上げられません。それでハンドルを取り付けてみました。
ハンドルの芯にL字のスチール部材を使い、取っ手には握り具合をよくするためMDFボードを接着。ボール盤のポール差し込み部には3mm厚のアルミ板をスチール部材にサンドイッチして強度アップを図った。
持ち運びが片手でできるようになって、我ながらいい工作だと思う。見た目はちょっと…だけどね。
強度も十分考慮した作り3・LED照明 暗いと作業性が落ちるので照明を設置。ドリルの奥と手前の二カ所が光るので暗がりがありません。電源は単三乾電池二本。
セパレート構造。当然スイッチ付き。作業の邪魔にならない位置に取り付け4・センターガイド 今回もっともオリジナリティーの高い工作ですね。DP2250R はモーター部を昇降させると
左右に20mmもブレるので、ドリル刃を取り替えると穴開けの位置が変わってしまう。構造的欠陥ですな。
ブレをなくす改造ができればベストなのですが、構造・強度確保の観点からかなり難しいと判断して断念。それでセンターを合わせやすくする工夫を思案。最初の計画では細いポールを立てて、それをセンターガイドにしようとしたのですが、購入したアルミパイプが曲がっていてセンターが出ない…。
次に考えたのがレーザーマーカー。ちょっといい電動工具についてるアレです。
LED照明ユニットの上にくっついてるのがレーザーモジュール
0.5mmの小さい穴をあけてレーザー光を絞るセンターライン上にレーザー光が当たるようにセット センターライン上にレーザー光を合わせることでドリル刃がセンター位置にあることがわかる。ホントは点ではなくレーザーラインの方がいいんだけどね。
電源やスイッチは面倒くさいのでLED照明とリンク。照明を点けるとレーザーも光る。
5・バイステーブル 今回の改良工事で一番手間のかかった工作です。
MDFボードにアルミ複合板を載せたベースに平行定規とバイス装置を組み込みました。目盛りを付けたので奥行きの距離に平行定規をセットすれば正確にドリル刃を穴の位置に合わせることができる。横一列にキレイに穴を開けたい場合に便利。
なお、上層のアルミ複合板はネジ止めしているだけなのでキズが酷くなったら交換することが可能。
バイス装置は強度・剛性の観点からすべてアルミ製。レールの溝がちょっとカッコイイ。
目盛りはレーザープリンタで出力したものをラミネート加工 バイステーブルの本体へのセットは本来のバイス装置の穴を利用。穴に合わせた出っ張りをポコッとハメるだけ。ピッタリ穴に合うように作ったのでまったくガタつきがありません。一応強力な磁石を埋め込んでくっくつようにもしています。
DP2250Rに標準で付属していたバイス装置。固定力はバッチリだけど、取り付けは面倒で穴の位置も正確に合わすことができない。バイステーブルの裏側 設計図の公開を要望されたのでPDFにしてみました。原寸で描いているのでイラレ等で開けば細かい寸法も確認できます。(理解するには想像力が若干必要です。)
※質問等には一切応じられません。
6・補助テーブル 長い角材等を水平に保つための補助テーブル。
バイステーブルに合わせた高さ。長い部材もご覧の通り脚は折りたたみ式になってます。使わない時は裏側に取り付けた強力磁石で本体のポールに装着して邪魔になりません。切り屑が後方に飛び散らないフェンスの役割も。 今まで木片や本などでイチイチ高さを合わせていましたが、この補助テーブルのおかげで余計な作業をする必要がなくなりました。快適。
ボール盤と言えども穴を正確な位置に空けるのって意外と難しい。今回の改良で工作精度を少しは上げることができるようになったと思います。
精度を上げるべく更なる抜本的な改修計画を発動! (2016.1.27)
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卓上ボール盤 DP2250R 高精度改修計画
1. 無題