マイクロレールソー完成です。
マイクロレールソー 実は既に1年以上前に完成していたのですが、使う機会がなかったので放置していました。(苦笑 しかしこの度、
デスクトップチェスト製作に活躍する場が発生したのでやっと実戦投入することとなりました。
そもそも、マイクロレールソーとは何ぞや? ここで言うレールソーはレールを切断するツールではありません。
簡単に言うとガイドレール構造の超小型丸ノコ。このような代物は市販されていないし、あらら独自の造語なので一般的な呼称ではありません。
3×6(910×1820)のようなデカい板を切る場合はフツー丸ノコを使いますが、2.5mmの薄いMDFボード切断には大仰すぎる。もっと気軽に使えるツールはないかなと思い設計したのがマイクロレールソー。
既製品で適合するものもリストアップしました。
ブラック&デッカー
EVO183P1の実機をホームセンターで確かめてみたところ、重心が高くて安定性がイマイチ。丸ノコアタッチメント装着時の重量2kg超は重すぎ。マルチツールは便利そうだけど専用機と比べたらやっぱり使い勝手が悪い。
マキタの
HS301DSHは重量1.5kgと良いんじゃないかなと思うけど、こちらもちょっと重心が高くて安定性に欠ける。ちなみに、ジグソーは真っ直ぐ切れないので問題外。
ということで、市販品にパッとしたものが無い。
無いのなら、作ってしまえホトトギス。それがあららの真骨頂。
主要パーツはネットオークションで安価に入手したプロクソンの「
コッピングソウテーブル」を利用。ギアユニットをミニサーキュラーソウテーブルのものに換装してノコ刃を取り付けられるようにします。
左のギアユニットがミニサーキュラソウテーブル用。●ベースの製作 基準となるパーツなので剛性と精度を重視して設計。アルミ角パイプ2本に3mm厚アルミ平板を入れ剛性の強化を図った。
剛性と精度の他にコンパクト性も考慮。モーターとギアユニットを仮組みした状態。 ベースにはアルマイト処理したアルミ板を採用し剛性と滑りの良さを確保。
真ん中部分にガイドレールが通る。 チップソーは木材、樹脂、アルミ用の「
No.27016 チップソウ φ50mm」に換装。
マイクロレールソーの特徴●レール移動による高い直進性 アルミアングルをガイドレールに用いてその上をスライドさせることによりバカでもチョンでも真っ直ぐ切ることができる。特に大きい板など平行ガイドが使えない場面で真価を発揮。
これがマイクロレールソーの神髄。●超低重心・軽量コンパクト 重量のあるモーターを極限までベースに近づけることで市販の丸ノコではあり得ない超低重心を実現。手を離しても傾くことがなく、切り口は常に垂直を維持。軽量コンパクトボディは気軽に扱うことができる。
超低重心が抜群の安定性を生み出す。質量は1.3kg。●ノコ刃上ハンドル 通常の丸ノコはガイド方向に押さえる力と前に押し込む2つの力作用が発生し、またノコ刃の左側にハンドルが位置することで不安定となり手首の不要な動きでノコ刃の進行方向にブレが生じることがあります。しかし本機は力作用を一方向のみにし、ノコ刃の上にハンドルを配置することでさらなる安定性を得ました。
人間工学に基づき、力を一方向のみにすることでブレを低減。持ち方はこんな感じ。押しボタン電源スイッチ。ハンドルを持つ親指で操作する。