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DESKTOP TOOLS

備忘録・自作テーブルソー・自作塗装ブース・DIY等

工作

  • 自作パーティション
    2018/07/12 00:20  
     新築祝いのリクエストで4連パーティションを製作。



     製作コンセプトは「おしゃれでカワイイ」。自分は家具に可愛さなどまったく求めていないのですが、そういう要望だったのでこういうことに。あとは「使い勝手の良さ」と「剛性・強度の確保」ですね。


     設計

     コンパクトにたためるよう、4連構造。設置場所が狭いので1枚350mm幅。高さは人が隠れるよう約1760mmに設定。


    設計図

     脱衣所に置くとのことだったので、頻繁に開閉することを想定し片側を固定してキャスターを付ける構造にした。通常のパーティションだと使う度にイチイチ持ち上げて開閉する形になるので面倒極まりない。倒してしまうこともあるだろうし、絶対にイヤになります。



     機能性

     上部に採光を考慮し中空ポリカーボネイトをハメ込み、下部には通気性を確保するためルーバーを設置。中間のパネルには2.5mm厚MDFボード。

    ●パーティション本体


    中空ポリカーボネイト


    ルーバー


    ハンドル兼タオル掛け

     キャスターは市販品のものを改造。シャフトが本体に埋め込んだ磁石につく構造になっているので簡単に脱着ができる。



    改造前改造キャスター


     部材に用いたMDFボードは湿気に弱いので塗料を厚めに塗布。水性ペンキを3回重ね塗りしたあとにニススプレーを吹き皮膜を強化。その上に色味を安定させるためさらに水性ペンキを塗りました。


    水性は皮膜が弱いのであまり好みじゃないけど、油性は木材だと浸透性が強く色がナカナカ乗らないので。

     支柱への接続部分にはステンレスパイプを埋め込み強度を確保。直接木材に差し込むとバキッといきそうだからね。


    長い穴を垂直に掘るのにちょっと苦労。何本か失敗しました。旋盤が欲しい。

     ボード連結に蝶番を3つ取り付け強度を上げ歪みを防止。蝶番の取り付けにもちょっとコツがいります。蝶番のネジ穴のど真ん中にネジをねじ込まないと蝶番がズレてパーティション全体が歪んでしまう。


    六角軸ヒンジドリルとか用いると穴のど真ん中にネジをねじ込むことができる。

     収納時に緩まないよう、ストッパーを用意。接触部に3mm厚のゴム板を用い食い込むようにした。


    ストッパー

     パーティション本体は他の場所でも使えるように支柱から簡単に取り外しできる設計。


    ●支柱
     パーティションを固定する支柱。30mm角アルミパイプ製。地震対策用の固定ポールと同じように上下の圧力で固定する構造なので、壁に穴などをあける必要がない。


    設置時の全長2400mm。


    アジャスター構造の上部。天井へのダメージを減らすため"受け"を用意。


    クルマで運べるように分割式に。


     デザイン

     ぶっちゃけ、このデザインがカワイイかどうかよくわかりませんが、当人がOKを出したので良いでしょう。女性の「カワイイ」という価値基準は男にはわかりません。打ち合わせでは黄緑色も希望色に言っていたけど、それはないだろと思った。旦那や息子の声なき叫びを察して無難にオフホワイトとした。



    設置前設置(収納時)



    設置(展開時)

     完全に視線をシャットアウト。(笑 これで入浴しながら洗面台も使えるようになる。


    収納時に緩まないようストッパーで固定。

    ●材料
    ・ホワイトウッド 89×19×1820 4本
    ・MDFボード 1820×910×5.5
    ・MDFボード 1820×910×2.5 2枚
    ・丸棒φ6mm
    ・中空ポリカーボネイト 1820×910×6.0
    ・アルミ角パイプ 30×30×2.0×2000
    ・アルミ角パイプ 30×30×2.0×1000
    ・アルミアングル 50×25×3.0×1000
    ・その他アルミ材
    ・蝶番 51mm 9個
    ・ステンレスパイプ φ9.5×1000
    ・パイプ受け 2個
    ・キャスター 25mm 2個
    ・ゴム板 3mm厚
    ・各種ネジ・ボルト
    ・接着剤 コニシ 木工用ボンド速乾
    ・水性ペンキ 0.7L オフホワイト
    ・ニススプレー

    ●使用工具
    ・卓上スライド丸ノコ 日立工機 C6RSHC
    ・テーブルソー 14式中型自作テーブルソー
    ・テーブルソー プロクソン スーパーサーキュラーソーテーブル No.28070改
    ・テーブルソー プロクソン ミニサーキュラーソーテーブル No.28006改
    ・丸ノコ マイクロレールソー
    ・卓上ボール盤 レクソン DP2250R改
    ・ドライバドリル 日立工機 DS10DAL
    ・ドライバドリル 日立工機 DS10DFL
    ・トリマ リョービ TRE-60V
    ・ドリルガイド 神沢 K-801
    ・+ドライバー #1
    ・ハンマー TONE コンビネーションハンマー BHC05
    ・カッター NT
    ・ノコギリ タミヤ 薄刃クラフトのこ 74024
    クイックバークランプ 1200/600/450/300/150mm
    Cクランプ
    ハンドクランプ
    ・千枚通し
    ・木工用ヤスリ
    ・金工ヤスリ

    ●総括
     新築祝いに家具を作ってあげると言っておいたのでチェストなどを考えていたのですが、想定外のパーティションのリクエスト。なんか単純すぎてちょっと拍子抜けしたけど、実際は予想以上に手間取った。(苦笑

     点数を付けるとしたら86点。モノが大きいので細かい所まで満足のいく仕上がりにできなかった。とはいっても、変な市販品よりは高い完成度だと思う。ホームセンターで4,980円の安いパーティションを見たけど、すごいチャチな作りでちょっと驚いた。(むちゃ軽くて扱いやすそうだったけど)

     クライアントは想像以上の出来だったとのことで満足してくれたようだ。友人に見せたら手作りとは思わなかったとか。壊れることなく永く役立ってくれれば幸いだ。








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  • ノートPC用自作スピーカー 配線
    2018/06/17 00:25  
    今日は配線作業。




    オーディオアンプの基板にコネクタをはんだ付け。

     コネクタの圧着にはエンジニアの「精密圧着ペンチ(PA-21)」と「ワイヤーストリッパー(PA-06)」を使用。2つとも精度が高く使いやすい。


    圧着ツール。

     動作確認。スピーカーから音が出た。

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  • ノートPC用スピーカー自作計画発動
    2018/06/15 01:08  
     ノートPC用コンパクトスピーカーシステム自作計画発動。

     ノートPCを音楽プレーヤー代わりに使っているのですが、ノートPCの標準内蔵スピーカーは音質がスカスカしていて安物の携帯ラジオ以下。出力の小ささもさることながらコンパクト性を重視した設計である以上致し方なしと言わざるを得ないでしょう。

     それでこの問題を解消するアイテムとしてサードパーティ各社から外付け外部スピーカーが売られています。





     金額的にも大したことないので素直に購入するという選択肢もありますが、左右2つに分かれていると持ち運びに不便。ちなみに、ノートPCは作業場で使うため運搬性を重視している。

     音質はそれほど拘っていないのでそれなりの音が出れば良いと割り切っている。(標準内蔵スピーカーの10倍くらいの音質があればOK)

     ちなみに、ノートPCはアップルのiBook G3。15年以上前の骨董品です。(苦笑 なんでこんな古いPCがまだ現役なのかというと、自作デカール制作に使っているアルプス電気のMD-5500を動かすには古いOSが必要なため、MacOS 9のiBook G3が欠かせないのです。それでプリンタを動かすためだけっていうのも何なので音楽プレーヤーとしても活用しようとの思惑。12インチモニタのコンパクトモデルなので扱いやすい。


    Apple iBook G3 2002年製。ネット非接続のスタンドアローン使用なので古くても問題無し。


    内蔵スピーカー。ショボいです。

     デザインはiBook G3専用スピーカー然としたものを志向。サイズはiBook G3と全く同じW285×D230mm。色は白。


    設計図。

     左右のスピーカーが接近しすぎているのでステレオ感が無いかもしれないが、音質よりコンパクト性重視なのでこれで良し。

     スピーカー構造は無難にバスレフ型。スピーカーの設計は空気室の容量とかダクトの長さなどで共振周波数が決まるのですが、細かい計算なんてやってらんないのでテキトーです。超テキトー。机上で計算したところで実際は作ってみないとわかりません。
     家電量販店で小型スピーカーを観察しに行ったら大多数のものが後ろに低音用の穴が開いているのでそれに倣うことにした。

     手持ちのパナソニック製スピーカー。


    フロントリア



    内部構造

     スピーカーは以前バラした液晶テレビに付いていたものを流用。筐体は9mm厚のMDFボード。細かいパーツはネット通販と秋月電子で調達。


    スピーカーはJINGLI S0412F06A 8Ω 10W


    とりあえず主要なパーツを揃えた。

     仮組をしてみた。


    内部構造はこんな感じ。どんな音が出るんでしょーか。

     ダクトは給水管の継手ソケットと言う部品。硬質ポリ塩化ビニール樹脂製。


    トリマで内側の角をちょっと丸くしました。(右)

    作業は続く。

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  • 自作フィニッシングペーパー(紙ヤスリ)ケース
    2018/03/17 01:02  
     フィニッシングペーパー(紙ヤスリ)のケースを作りました。


    タミヤの新商品…ではありません。

     模型製作やDIYで必需品のフィニッシングペーパー。デフォルトの大きさのままでは使い勝手が悪いので小さくカットした方が良い。また、使う度にカットするのも鬱陶しいのであらかじめ切り備えておくのが合理的。そこでそれを収める専用ケースが必要ということになりました。

     タミヤから「フィニッシングペーパー ファイルケース」というものもリリースされてたようですが、自分の求めるものではない。

     当初はリングスターのクリアケース「RP-240」を買おうと思ったのだけど、粒度違いの14種を収めたかったので12仕切仕様のRP-240はちょっと…ということで自作してみた次第。フィニッシングペーパーはタミヤ三共理化学のものを使用。タミヤの方が品質はいいのですが、お値段が三共理化学の倍近くするので質をあまり求めない場合に三共理化学製を使おうとのこと。




    リングスター RP-240タミヤ フィニッシングペーパー


    ・カットサイズ
     ケースのサイズはフィニッシングペーパーのカットサイズが入るものにしなければなりません。三共理化学製のサイズは230×280mm。タミヤ製のものは230×93mm。この2種類が合致するサイズにカットする必要があります。



     カットサイズは47×38.2mmに設定。

    ・ケースサイズ
     収納寸法はちょっと余裕を持たせて50×42mmに設定。


    設計図。

     極力コンパクトになるよう、外板は4mm厚、仕切り板・底板には2.5mm厚のMDFボードを使用。仕切り板は櫛状にして縦横組み合わせます。なお、底板は今回ちょっと新しい結合構造にしました。


    左は従来構造。右が新構造。

     従来は外板に溝を掘り薄板を差し込んでいましたが、今回は底面に底板がくるようにして深さを確保。強度的には若干劣るけどもこのケースは軽い物の収納なのでそれほどの強度は必要無いと判断しました。

     使用工具は小型卓上テーブルソー 28070 改。コイツ1台で木材カット、溝掘り、斜め切り等、今回の工作で必要な工程がすべてできる。

    プロクソン スーパーサーキュラーソウテーブル No.28070


    組み立て前。


    組み立てた状態。

     これをマットブラックに塗装します。


    木口にニスをタップリ塗りつけて滑らかにしてからつや消しブラック塗装。最後につや消しクリアで仕上げ。

    ・専用ステッカー
     粒度数を印刷したステッカーを制作。貼り替えが可能なように今回はデカールではなくステッカー仕様。カッティングシートにプリントしてラミネート処理します。


    粒度数ステッカー。タミヤロゴもついでに制作。


    ステッカーを貼って完成です。

    ・専用カット定規
     フィニッシングペーパーのカットサイズ 47×38.2mmは少し中途半端。通常の定規でのカットはちょっと鬱陶しい。そこで専用定規を作ることにしました。


    2mm厚アルミ板製。

     この専用カット定規も28070改を使って製作。


    設計図。

     47mm幅と38.2mm幅専用なのでイチイチ寸法を測ることなくサクサク切断できる。


    まずは縦に切ります。


    次に横を切断。


    束ね切りにすれば短時間で簡単に切り揃えられたものができる。



    机の引き出しに収納した状態。

     特筆すべきアイテムではありませんが、自分的にはまずまず納得の出来。専用のピッタリサイズのケースなので紙ヤスリがスマートに収納できます。

     ちなみに、今までは小さい紙箱に入れていました。



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  • アルミ材収納ケース
    2018/01/09 00:12  
     アルミ材収納ケースが壊れました。

     まぁ、応急処置的にテキトーに作ったものなので元々強度などなかったのですが、壊れたままだと不便なのでこの機にシッカリしたものを作ろうということになりました。


    新造したアルミ材収納ケース


     材料は手持ちの木材だけで作れるよう設計。製作コンセプトは「高強度」「コンパクト」「運搬性」の3つ。

     持ち運びやすいデザインにしました。


    設計図。サクサクッと設計。


    破損した古いケースの根元。ボール紙製筒を段ボール板に接着しただけ。これは壊れるわ。(苦笑


    ダボを打ち込んで強度アップ。


    木枠組み立て完了。この後マットブラックに着色します。


    色を塗ったらデカールを貼付し、保護のつや消しクリアを吹き付け。

     木を黒く塗るときは木目を完全に消した方がいいです。というのも、木目が見えると木炭みたいになってしまうから。(笑

     完成した木枠。
    アルミ材収納ケース木枠裏側


     底板に11mm厚のベニヤ板を配置して強度を確保。角はトリマでラウンド処理。角を丸くするだけですごく良い感じになります。木工作業にトリマは必需品。

     アルミ材を入れるボール紙製の筒を木枠に接着します。接着強度を高めるため凹凸状にして接着面積を増やす。


    ボール紙製の筒を接着。


    旧ケース新ケース


    ●使用工具
    ・卓上スライド丸ノコ 日立工機 C6RSHC
    ・テーブルソー プロクソン スーパーサーキュラーソウテーブル 28070 改
    ・卓上小型ボール盤 レクソン DP2250R 改
    ・トリマ リョービ TRE-60V
    ・ドライバドリル 日立工機 DS10DAL
    ・ハンマー TONE BHC-05
    ・ノコギリ タミヤ 薄刃クラフトのこ 74024
    ・ペーパーヤスリ

    ・木工用接着剤 コニシ ボンド 木工用速乾
    ・スプレー缶(つや消しブラック)
    ・スプレー缶(つや消しクリア)
    ・ニス ワシン(クリヤ)
    ・墨汁
    ・シリコンシーラント(ブラック)

    ●総評
     アルミ材収納ケースなんかテキトーに作ればいいのに、なんかそれなりに仕上げちゃうんですよね。(苦笑
     材料費は塗料含めて600円以下。今までは持ち上げることが出来ず、移動は根元を足で引きずっていましたが、これでシッカリ移動させることができるようになりました。まぁ、一件落着。

     ちなみに、今回のアルミ収納ケースは1m以下用。1m超のアルミ材は壁に立てかけています。

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