プロクソン
スーパーサーキュラソウテーブル NO.28070 大改修計画 完了しました! 地球上の小型テーブルソーユーザーは刮目せよ!
精度を保つのにちょっと苦労しました。0.1mm単位の工作。 名付けて、「スーパーサーキュラソウテーブルNO.28070 高精度プレミアムバージョン(英語表記:SUPER CIRCULAR SAW TABLE NO.28070 HIGH PRECISION PREMIUM VERSION)」!(名前長っ)。略して「28070 改」(短っ)。
これでテーブルソーはE-Valueの「
ETS-10KN」、プロクソンの「
ミニサーキュラソーテーブル NO.28006」、
14式中型自作テーブルソーに次ぐ4台目。ETS-10KNはもう処分済みなので手持ちは3台体制になりますね。
14式中型自作テーブルソーに十分満足していたので28070は必要というワケじゃなかったけど、安かったのでつい衝動買いしてしまった。14式は丸ノコをベースとした設計だったため刃の傾斜や昇降の操作がちょっと面倒で、その不便を解消すべくサブ機として28070の戦力化を決定しました。
改修前の28070。28070改と比較すると余計シンプルさが際立つ 28070の良いところはそのコンパクト性。もっと小さい弟分のミニサーキュラソウテーブルNo.28006もありますが、非力かつさすがに小さすぎて汎用性に劣ります。傾斜切りや刃の昇降もできません。その欠点をクリアしたのが28070。パワーも思っていたよりあり、3mm厚のアルミ板も楽々カットできる実力を持つ。
ただ、コンパクト性を重視した設計の28070もテーブルが狭すぎた。テーブルが狭いと作業性が著しく低下します。そこで、コンパクト性とテーブルの大きさという相反する問題をクリアするため本計画「スーパーサーキュラソウテーブル大改修計画」を発動した次第。
本計画のコンセプトは
高精度・高機能小型テーブルソー。巡洋戦艦金剛が大改装を施され高速戦艦に生まれ変わった…って感じでしょうか。さすがにイージス艦こんごうまでの革新とはいきませんが…。 具体的な工作は次の通り。
1.
設計2.
テーブルの拡張3.
高機能スライドテーブル4.
スイッチ5.
ダスト対策6.
デザイン性7.
その他 14式と
28006改を踏襲した基本構造に新しいアイディアを付加しました。なお、28070はデフォルト状態でも動作音は大きくないので今回は特別な静音工作は施しません。かなり静かです。
設計には数ヶ月費やしました。あーでもない、こーでもないと試行錯誤。コンパクト性を維持しつつ作業性をいかに高めるか。剛性と機能性、デザイン性の兼ね合いを考え、入手可能な部材でパズルを組み立てていく感じ。想像力をフル稼働。
あらら作品史上もっとも複雑な設計。組み立て易さや故障時の対応も考慮。「28070 改」の設計図を
あららStoreで販売開始しました。(2017.10)
分かりづらいです。推察力とイラレ必須です。サポートはできません。
・構造 元のボディからモーターユニットとテーブル、基板を取り出します。その他は用済み。
シンプルな構成なので改造も比較的やりやすい ボディの設計はコンパクト性と剛性、精度を重視。テーブルを広くしつつ、空母の飛行甲板のようにテーブルを張り出すことで設置面積は逆に小さくしてやりました。狭い作業台にも置くことが出来る。
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28070 (W300mm×D260mm) | 28070改 (W294mm×D243mm) |
若干だけど小さくなった。本当にギリギリの設計。我ながらよくまとまった。(笑基本構造はMDFボード。剛性に留意して設計。 本体ボディは14式と同様、MDFボードで作製。サイドに18mm厚、後方に9mm厚を使い縦剛性を、手前にアルミアングル材を取り付けて横剛性を確保しました。天板は12mm厚MDFボードを配置。その上に3mm厚アルミ複合板、3mm厚アルミ板をセット。
基板はMDFボードを切り込んで設置スペースを確保。
とにかく狭いので1mmの隙間も無駄にできない。 2mm厚樹脂板で隔壁を作り切り屑の侵入を遮断。
・精度 今回はこれまでの工作で最高の精度を追求。0.1mmの大きさを実感することになりました。ただ、どうしても若干の誤差は出てしまいますね。