完成しました!
自分で言うのもなんですが
無茶苦茶イイです、これ!(笑 かなり理想に近いものになりました。
テーブルソーを自作している方は多いですが、ここまでアホみたいに懲りまくったものはナカナカないでしょう。(笑 アルミ材を多用したので質感も高めに仕上がりました。質感ってとても大事だと思います。
14式を作る上で参考にしたのはE-Valueの「ETS-10KN」です。この機械をもっとこうしたら良い、ああしたら良いと考えて設計したのでテーブルソーの基本は押さえていると思う。
今回の「14式中型自作テーブルソー」の特徴は次の7つ。
・
1.静音・
2.コンパクト・
3.高精度・
4.強度・剛性・
5.機能性・
6.デザイン性・
7.メンテナンス性 特に「静音」と「コンパクト」は市販品を圧倒的に凌駕することを目指し、製作コンセプトに掲げました。自作した理由もここにあります。
ウチは集合住宅なので室内作業になってしまうため、動作音と本体の大きさを極力小さくする必要があるのです。それで市販のテーブルソーはウチの環境にはあまり好ましくないんですね。とにかく購入したETS-10KNの爆音は我慢できなかった…。
サイズ的にはETS-10KNも許容範囲でしたが、とにかく動作音の大きさは完全にNG。他の市販品にも自分の要求するものをクリアした製品が皆無なんですね。音の大きい電動工具は使う気を萎えさせます。ETS-10KNもそれで使用頻度が激減しました。
強いて言えば小型のプロクソンのスーパーサーキュラソウテーブル No.28070 になりますが、テーブルの狭さは完全にアウト。テーブル拡張工事をした
ミニサーキュラソウテーブル改(初号機)のように改造が絶対に必要となります。
結局、後日スーパーサーキュラソウテーブル No.28070 買っちゃいました。(つい衝動買い…苦笑 →プロクソン スーパーサーキュラソウテーブル NO.28070 大改修計画(2016.4.11)
どうせ改造をするなら自由に設計できるものをはじめから作った方が何かと都合が良い。ということで中型自作テーブルソー計画を発動しました。
・パワーユニット パワーユニットにはリョービの丸ノコ「MW-46」をチョイス。決め手はローパワー、安価、コンパクトの3点。とにかく動作音を小さくしたかったので丸ノコとしては最弱と思われる550Wのコイツが最適と判断。また、チップソーは直径が大きくなるほど騒音が大きくなるので小さい147mmのMW-46は好都合。価格もあまり高価だと改造に使うのはもったいない気もしますからね。
最大切断厚は36mmを予定。数値的に大きくありませんが、大物を切ることは滅多にないのでこれで十分。(結果的に最大切断厚は39mmを確保。SPF 2×4材が一発で切れます。)
【リョービ MW-46】
・傾斜切断0~45°
・長さ243×幅205×高さ213(162)mm
( )内のサイズはハンドルから定盤までの高さを表します。
・ノコ刃外径:147mm チップソー
・切込深さ:90°=46mm/45°=30mm
・回転数:3,700min-1
・単相100V・5.7A・550W・2.1kg・減音工作 密閉に近いボディにパワーユニットを納めることで音漏れを低減させ、さらにボディ内部に吸音材(段ボール)を取り付けることで静粛性を高めました。
段ボールの小さい穴が音を分散させ反射を抑える…はず 以上の構造によって動作音は掃除機の「弱」レベルを実現。テーブルソーとしてはとても静かなものと言えるでしょう。14式を体感してしまった後ではうるさい市販品には二度と戻れない。
視覚的なイメージにするとこんな感じ。
動作音の小ささは感動もの あとは騒音に付随する問題として振動があります。ETS-10KNのように1,400W級モーターに255mmのチップソーを付けて4,000回転以上でブン回せばそれなりの振動が発生します。この振動対策としてはやはりモーターパワーを下げ、チップソーを直径の小さい物にし、回転数を下げ、ボディ重量を上げることが有効。14式は実用性を維持しながら振動もほとんど気にならないレベルまで低減させました。
直径の大きいチップソーは深切りができる反面、振動を発生させやすくし、遠心力も大きくなるため刃の回転停止に時間がかかるデメリットがあります。